モラップ↔赤い橋

モラップ⇔赤い橋 フィールドマップ

モラップから赤い橋までは、上陸可能地点がたくさんあります。

赤い橋まで行かなくても、途中の無人の湖岸で、のんびりコーヒーブレイクを楽んで戻るだけでも、ちょっとした冒険気分が味わえます。

行先が支笏湖温泉街ですから、初心者の方でも安心して楽しめるフィールドです。

遊覧船の航路に岸辺の柱状節理観察が含まれています。カヤックはブイの内側を通ると安心です。また、遊覧船の曳き波に注意しましょう。


モラップキャンプ場から出艇し、右手方向へ。


少し沖の方へ出たら、ちょっと振り返ってみてください。


左が樽前山、右が風不死岳


風不死岳(ふっぷしだけ)と樽前山(たるまえさん)がお見送りをしてくれます。
樽前山は噴煙が上がっていることも。




プクプクポイント



湾状のキャンプ場から最初の岬(というほどでもないですが)を超えるあたり、湖底から気泡が上がってくる場所があります。夏場なら水草が目印になります。
私たちは「プクプクポイント」と呼んでいます。
波のない日は、ぜひ探してみてください。


あちこちから気泡が上がります


気泡は間欠性で、まるで支笏湖の呼吸を見ているようです。


光が差していると、キラキラしてとても綺麗です。
いつまででも見ていられます。



ブルーウォーター・ポイント


最初の岬を超えると、水の色が変化します。



晴れているときは勿論のこと、ある程度の曇り空でも楽しめると思います。




柱状節理




溶岩が冷えて固まるときにできる「柱状節理」は、全国あちこちで見られますが、カヤックに乗って間近で観察する機会は中々ないですよね。
午前中の出艇ですと日陰になりますので、写真撮影には不向きです。
しかし、規則正しく並んだ溶岩石は、自然の神秘を感じさせます。
断続的に出現し、柱状節理のある場所は上陸ができません。




水中断崖


モラップ最大の見どころ。
あまり岸近くを漕いでいると、気づかず通り過ぎてしまうことがあります。



水深数メートルのプレートから、一気に100メートルほどの崖となっています。
ずっと見ていると、深淵に吸い込まれそうな気持ちになります。

このプレートの上で、運が良ければ、まるでカヌーが宙に浮かんでいるような写真を撮ることができます。

これは別の場所で撮った「なんちゃって写真」


撮影の条件は、
・波がなく
・晴れていて
・太陽が真上付近にあり
・二艇以上で漕いでいる
ことなのですが、これがなかなか難しいです。

太陽が真上にくる正午あたりには、支笏湖は風が吹き始めます。
さざ波がたってしまうと、撮影は失敗です。

空中遊泳写真が撮れたら、とてもラッキーだと思ってください。




赤い橋と千歳川




正式名称は「山線鉄橋」です。
王子製紙の資材運搬用軽便鉄道に使われていた橋が、その役目を終えた後、千歳市に寄贈され、現在の場所に移されました。


橋の上からは、恵庭岳をバックにこんな写真が撮れます


この橋の向こうは千歳川です。


千歳川

チトセバイカモ


7月下旬ごろから、チトセバイカモが川面に広がります。


陸から撮影した千歳川


橋をすぎて左手に、上陸できる岸があります。


赤い橋から見た上陸ポイント。桟橋の手前です。


流れは緩やかですが漕がずにいると確実に流されますので、戻れなくならないよう、気をつけましょう。


綺麗な公衆トイレがあります。
トイレ休憩をとったり、支笏湖温泉街の商店でソフトクリームを食べたりもできます。
お店は10時半開店のところが多いです。


距離は片道4km弱。美笛↔フレナイ川より近く感じます。

以上、モラップ↔赤い橋でした。